投稿日時 2013-05-17 07:58:01 投稿者 彩世幻夜 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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2本の、固く尖った牙の感触が、ある一点で留まり、 何かを確認するように 同じ場所を何度か甘噛みをし――。 彼が、これから何をしようとしているのか。 考えるまでもなく、明らかだ。 咬まれても構わない、とは言ったけれど。 ……さすがに緊張せずにはいられない。 肌に触れた牙に、それまでとは明らかに違う力が 加わり、皮膚に強い負荷がかけられた時、 咲月は思わず息を詰めた。 甘噛みされるのとは違う、鋭い痛みとともに 皮膚が破られ、牙が肌の下へと埋まっていく。 そうして穿たれた傷口から、鮮血が溢れ出し、 朔海はすかさず傷口に強く吸いつき、啜り上げた。 |
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